《森 光年》
私ごとではございますが先週末は大阪城公園に梅を見に行っておりました。 大阪城公園にはなかなか見事な梅林がございまして。ここ数年、この時期は毎年足を運んでおります。 花見といえば桜が王道ですが、梅もなかなか良いもので。 なんといっても、宴会をしている人や焼肉をしている人が一人もいないのがありがたい(いたとしたらかなりシュールです)。 桜のような圧倒的な華やかさこそありませんが、風雅を楽しむなら梅のほうがいいかもしれませんね。 ここしばらくの寒さのせいで、先週末の大阪城公園ではまだ満開に達していない木も多かったのですが、それもまた情緒がありました。 あと、その日の大阪城公園にはイタリアン・グレイハウンド(小鹿のようにほっそりして、じつにかわいらしい犬種です)を散歩させている人が大勢! ブームなんでしょうかね。もっと街中で頻繁に見かけたい犬種のひとつですね。 まったくの余談ですが、大阪は西心斎橋のアメリカ村の『COMFORT』というモード系古着店にベロアちゃん(写真右。左はとんぼ君)というイタリアン・グレイハウンドの看板犬がおりまして。 この子は隙あらば人の口を舐めようとするので危険です。 とどかない高さに人の顔があると、物欲しそうな顔をするのが愛らしくてもう。 アメリカ村三角公園の目の前の、コンビニが入っているビルの四階というかなりディープな場所ですが(そのビルがまたもう、世紀末なんとか伝説かのごとき様相で)機会があれば看板犬たちに会いに行ってあげてくださいませ。 そういえば来週金曜の祝日は、大阪日本橋の電気街がコスプレの人であふれかえる日本橋ストリートフェスタ。 このイベントも今年で10回目になるんですね! せっかくなので数年ぶりに足を運ぼうと思います。 花見のシーズンももうすぐですし、イベント目白押しの春到来ですね。 そんなわけで森光年なんですが、今期のファッションウィークもすっかり終わりという雰囲気で、にぎやかだったファッション界隈も落ち着きを取り戻しつつあります。 と、書いていたらまさにそのときツイッターに東京コレクションの特設サイトがオープンしたというニュースが流れてきて、あまりのタイミングの良さにおもわず失笑。 影が薄いんですっかり忘れていました。今日からライブ配信など始まっているようなので、せっかくだから特設サイトへリンクを貼っておきます。 さて、前々回マークジェイコブスの今期のショーの動画を貼ったので、今度はそのマークが昨年までディレクターを務めていたルイ・ヴィトンのショーを。 名門ブランド、バレンシアガでディレクターとして活躍していたデザイナー、ニコラ・ジェスキエールを新たなチーフに迎えての初めてのコレクションです。 Louis Vuitton | Fall Winter 2014/2015 Full Fashion Show |
これはなかなかに完成度の高いコレクション。
ビニールのような光沢のある素材を通常の素材と組み合わせるのはここしばらくのモード界の流行で、今期はもうやっていないところも多かったですが、それでも流行に安直に追随しているブランドも多数見受けられました。 あまりに安直な氾濫ぶりに、正直すこし食傷気味だったのですが、ニコラ・ジェスキエールがその潮流にとどめを刺してくれた格好ですね。 光沢生地はこう使うんだ、という完成形を見事に示してくれました。 コンサバだけどセクシーでゴージャス。一大ブランドのデザイナー就任直後、初のコレクションとしては言うことなしです。さすが優等生のニコラ・ジェスキエール。 ルイ・ヴィトンはもともと旅行鞄屋さんからスタートして財をなし、いまや高級ブランデーのヘネシーや高級シャンパーニュのモエ・エ・シャンドンで知られるモエ・ヘネシーと手を組んで幾多の高級ブランドを吸収し、一大帝国を築きあげた存在。 ですので長年バッグしか扱っておらず、マーク・ジェイコブスをデザイナーに迎えて服を販売し始めたのが1998年からと歴史が浅いんですよね。 だからこそディオールやシャネル、バレンシアガのような伝説的名デザイナーの手によって始められたブランドとは違い、自由にやれるのかなと、今回のコレクションを見て感じました。 しかしまあ、16年もやっていて歴史が浅いと言われてしまうファッション業界というのは、考えてみればおそろしいところです。 |
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