《風見鳥 渡》
どうも風見鳥です。次第に暖かくなってきましたね。まだ寒い日はあるものの着実に春の陽気が近づいているようです。 ぼくはといえば三月の決算日を控えた工場の棚卸しや消費税の駆け込み需要で忙しい通常業務にスキーツアーの準備等々で忙しく、 せっかく『艦これ』が大型アップデートしたのに満足に遊べません、むむー。 そんな中で行って来ましたサントリー工場見学。 ![]() 写真はウィスキーを造っている山崎蒸留所です。 大阪府と京都の県境近くにある所で、名の通り名水が湧き出るという山崎の地にあります。 ![]() この上の写真はウイスキーの製造設備をまとめたものです。 最初の工程は写真にはありませんが、まず原料の二条大麦麦芽(モルト)を温風で乾燥させる『製麦』から始まり、 写真左上の『仕込』、その右側の『発酵』、左下の『蒸留』を経て樽による『貯蔵』という工程を経ます。 サントリーは1923年、日本初のモルトウイスキー蒸留所を建設した会社でして、 そのウィスキーの源流はスコッチ・ウイスキーの本場スコットランドだそうです(くわしくはwikiへ)。 ![]() (栄えある日本第一号樽。中にあったお酒は別の瓶に移してあるとか。一体いくらぐらいするのだろう) サントリーの製法の特徴ですが『蒸留』において普通、一種類の単式蒸留釜を使用して蒸留を行なう所を複数種の釜を使って蒸留を行ない、また加熱方法も力強い香味成分を生む直火と、穏やかになる蒸気を使った間接蒸留の二つが行なわれています。 これにより、味わいが異なるウイスキーを作り出しています。 また保存、成熟に使われる樽もサントリーでは複数種を使うことで、それぞれの違った味わいを作り出しているそうです。 そしてこれらの複数種の原酒を複雑に組み合わせ生み出されているのが現在の主力製品『山崎』なんだとか。 なんとも凝り性な日本人らしいお酒です。 あ、そうそうお酒に使う仕込み水にもこだわりがあり、『離宮の水』と呼ばれる名水の伏流水を使っているそうなんですが、 それだけではなくその水を生み出す山の整備も手がけていて毎年二回、樹木の間引きや清掃を行っているそうで、 綺麗な水でしか生息できない天然記念物のカエルが住んでいることをガイドの職員さんは自慢していました。 ![]() (工場の敷地内にある水源。小さな庭のようながら、なかなかに美しい眺め) それにしても意外だったのが施設がさほど近代化されていないというところでしょうか。 現代らしくメカメカしい施設かなと思いきや、まったくそんなことはなく古くから伝わる製法を守っている感じでした。 調べてみると作られているモルト・ウイスキーは大量生産に向かないお酒なんだそうで、伝統的な製法で作られているんだとか。 なるほど納得です。 この工場見学では日本を含む世界五大ウイスキーのテイスティングが体験できたり、『山崎』を使った水割りやハイボールを飲むことが出来ました。 しかもこの水割りに使われた水と氷は、『山崎』を作る仕込み水を使ったもので親和性がよく、香りを損なわず嫌味の無い口当たりで最高でした。 そして、『山崎』の20年ものを使ったハイボールですがこれがまた衝撃を受けまして、炭酸がウイスキーの香りと甘みを引き立たせ、爽快な喉越しを生み出し ウイスキーだとはまったく信じられない、別の飲み物に変貌していました。 ハイボールがこれほど爽やかで上品な飲み物だったとは・・・。粗野なイメージが一変してしまいました。 日本のウイスキーは世界でも認められていると聞きましたが、その片鱗を味わった気分です。 後にビール工場へ行きましたがちょっと長くなったので一端切ります。 続きはまた今度にでも。 |
|
|
| 最初のページ |
|